木の台座作り

玉石を6個以上積んで自慢してやろうとした時にできた腕のかさぶたが治りません。年とって自然治癒力が落ちてる。
(いい年したオヤジが、かさぶたなんか作るようなことするなっていう批判は無しでお願いします)

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集中が必要な新作は無事完成したので、精神集中のための玉石積みはやってません。(6段以上を期待しないでください)

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で。その最新作の作品の台座作り。少し高く持ち上げた方が良い形なのでで、石以外にいろんな素材でテストしてみて結局、桜の木にすることに決定。我が家を作った時に新築祝いに地元でお世話になっている方が山から切り出した桜の木をプレゼントしてくれた。そして上がり框に施工した残りを大切にとっておいた。というのも僕は「すきま」や「境界」から他者との関係を考え、形を探して作品を作ってきた。この桜は乾燥の過程で、見事に真っ二つに割れてきれいなすきまが出来ている。これを作品の台座、もしくはこれ自体を作品に出来ないかずっと眺めながらとっておいた。

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だけどいろいろ試したらこの木が、今回の石の作品の台座にピッタリだったので、ちょっと残念だけど丸ノコで切れ目を入れる。

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普段、石割に使っている道具でふたつに割る。

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きれいに真っ二つ。これで大切にとってきた「すきま」は無くなってしまったけど。

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細長い木の台座の上に石の作品を置いたら、地震が来たら倒れてしまう。壊さないように、壊れないように作ってきた形が地震で壊れるのは悲しいので木の台座を白御影石に固定する。

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石の側面は「割れ肌」という石を割ったときの肌に仕上げた。

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上面を磨いたら底にビスを打つための穴開け加工をする。これでがっちりと桜の木を固定すれば地震が来ても石が重石になって倒れない。

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木彫の道具を出してきて木の台を成形。

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カンナで面取り。

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仕事場は草刈りシーズン。だけど、ふわふわの綿毛がきれいな草をまだ刈らずにとっておいて、見て楽しんでる。

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玉石積みをやってないので、玉石を雪だるまみたいに転がして、そのふわふわの綿毛の前に並べて見た。たぶんこの気持ちを皆さんとは共有出来てないと思いますが、僕にとってはうっとりする景色。たとえ皆さんがひこうとも。

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石と植物。固いモノと柔らかいモノ。命の長さの違い。魅力的な色の組み合わせ。

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ふわふわ。

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プレハブ小屋に紛れ込んだトンボとしばし遊んで外に離してやり

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午後、新たにまた別の作品の磨きが終わって完成した。今季初ホッピーで祝う。(酒飲みの理由付けなんて何だっていいのだ)早朝4時に目が覚めてしまったので6時半から6時半まで制作して空きっ腹に効いたけど作品が完成した日のお酒は、いつもよりちょっと美味しい。