角田ツアー

仕事場に行く途中の、田んぼアートの写真を数日前にアップしたんだけど、「じぞうもじ」の書家の夕深さん(ブログ)が見たい!と言う。東北(特に青森)は田んぼアートのレベルがハンパない。例えばこんな感じ。絵柄もすごいし、高い場所から俯瞰して見られる建物も用意されて、しかもそこから見た時にパースが狂わないように測量技術が駆使されている。だから地元の小さな小さな田んぼアートだから無理して来なくていいよって言ったんだけど。

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誤解しないで欲しいんだけど、別に地元の田んぼアートを馬鹿にしている訳じゃない。友だちのお百姓さんがやっているんだし。ただ、仙台から異常な猛暑の中、わざわざ来てまで見るのはどうかってアドバイスした。田んぼ1枚の田んぼアートだから。でも夕深さんは田んぼアート自体が初めてだったんだって。なら新鮮でしょう。出来るだけ高い位置から写真撮ろうとするのは大正解!(火の見やぐらが近くにあればいいのに)オニヤンマがフレームに一緒に収まってる。

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そこから、すぐの僕の仕事場に。
今年の日本は全国的に異常な猛暑!全く日陰のない仕事場はすでに35度を超えているはず。

以前に「仕事場に行ってみたいな」と言われた。で、僕は、
「何にもないただの空き地だからやめた方がいいよ」って言って。
それからも、時々「仕事場に行ってみたいな」と言われたけど
「粉塵がすごいからやめた方がいいよ」
「仮面ライダーのショッカーが出てきそうなただの山だからやめた方がいいよ」
「芸術の香り”ゼロ”の工事現場だからやめた方がいいよ」
「寒いからやめた方がいいよ」
「暑いからやめた方がいいよ」
って言っていたんだけど。
連日、猛暑日が続く異常気象のまっただ中で、日陰のない仕事場に案内するというひどい事になってしまった。僕も作業着なら平気だけど私服だと暑くてくらくらする。

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涼を求めて仕事場のすぐ下の高蔵寺へ。平安時代に建てられた高蔵寺阿弥陀堂は宮城県最古の木造建築で、東北地方では、中尊寺金色堂、福島県白水の願成寺阿弥陀堂とともに現存する数少ない文化遺産。堂内に安置された阿弥陀如来坐像とともに、重要文化財に指定されてる。巨木の杉とツーショット。

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木の板に書かれた昭和初期の文字を眺める夕深さん。書家だもんな。

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ていねいにお参りもされていました。
高蔵寺の阿弥陀堂の石碑を見て、夕深さんが「私の実家の昔の住所は、阿弥陀堂でした!」って思い出した話をしてくれてびっくり、しかも高蔵寺の隣に茅葺き屋根の旧家がそのまま保存してあり、その持ち主だった人の名前が夕深さんの旧姓でした。
なんか、思いがけない偶然がいろいろ重なる。ご先祖様が田んぼアートきっかけで呼んだのかも。

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そしたら空には「A」の文字が浮かんでた。

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車で少し走ったところにある、僕の野外彫刻「山河」。猛暑で石が焼けててさわるとやけどしそう。

さあ、午後は猛暑の仕事場で石彫りだ!