伊達冠石でiPhoneのスピーカースタンドを作りました。
僕のiPhoneは iPhone 6 Plusです。iPhone5から一番大きい6 Plusでも入るようにしました。
このiPhoneのスピーカースタンドを石で作ったのは、この記事にインスパイアされたからです。
開拓支えた石、いまスマホの響き 札幌軟石でスピーカー(朝日新聞)
北海道の開拓期などに、牧場のサイロや蔵などの建材に使われた「札幌軟石」。いまは利用が減ったこの石材を使って、札幌の雑貨店と大学生が協力してスマートフォン用のスピーカーを生み出した。技術を追求したスピーカーとはひと味違う、「ぬくもりのある音」を響かせる。
札幌軟石は、支笏カルデラ(現在の支笏湖=千歳市)を形成した火山活動による噴出物が固まったもの。加工しやすく、保温性や耐火性、吸水性にすぐれているのが特徴だ。明治の開拓期以降、旧札幌控訴院(現札幌市資料館)などの公共施設をはじめ、建材として広く用いられた。
だが戦後は、コンクリートが普及する一方、耐震性が不十分で、山から切り出す際に粉じんが出る問題などもあって利用が激減。いまでは建物外壁の化粧材に使われる程度で、多くの石切り場があった札幌市南区にも1カ所が残るのみだ。
この石材に注目したのは、地元の石材屋に勤めていた小原恵さん(42)。「もう一度親しまれる存在に」と、切り出す際に生じる端材を使い、手のひらサイズのアロマストーンや植木鉢などを作った。2014年春からは東海大札幌キャンパスの国際文化学部デザイン文化学科の学生らと協力し、ブローチやなべ敷きなどを開発。昨夏には、札幌軟石の小物などを取り扱う雑貨店「軟石や」(札幌市南区)を開店した。
スマホ用スピーカーは、香港出身の同学科3年ビアンカ・レオンさん(23)が発案し、デザインした。札幌軟石の採掘跡地の石山緑地(同区)でコンサートが開かれていると聞き、音楽と石の相性が良いのではと思ったという。
直方体のスピーカーは中が空洞で、両端が開いている。電気は不要で、上部の差し込み口に、内蔵スピーカーが本体下部にあるスマホを置いて音楽を流す仕組みだ。「音がやわらかくなり、ぬくもりがある音色で響く」とレオンさん。
音楽家の坂本龍一さんらも利用した「芸森(げいもり)スタジオ」(同区)の内壁にも、札幌軟石は使われている。同スタジオ役員の高瀬清志さん(67)は「残響音の吸収と反響のバランスがよい」と話し、札幌軟石の無数の細かい穴が関係しているとみる。
スピーカーは、1台6696円(税込み)。軟石やのほか、2月上旬に開設するインターネットショップでも販売する予定。問い合わせは軟石や(090・9425・0573)へ。(渡辺朔)
昨年の夏に札幌軟石の小物などを取り扱う雑貨店「軟石や」を札幌市に開店した小原恵さんという方が、香港出身のビアンカ・レオンさんという学生さんのデザインにロイヤリティーを払って作成したものだそうです。
数日前の朝、磨き仕事の段取りだったのに、水が凍っていて、何か石を削る仕事をして、水が融けるのを待とうと思った時に、この記事の事を思い出した。しかも石のらせんの作品を作るために、直方体の黒御影石に穴を開けて準備しておいた石があったので、少し加工すれば出来る材料がそこにある。石の加工技術への興味と、石を通すとどんな音になるのだろう、という思いがふくらんで、個人的興味から作りたくて仕方が無くなって、デザインを丸ごと模倣して作ってみました。出来た作品にiPhoneを挿してみると、音量がはっきりと大きくなって響いて、嬉しさのあまりすぐに当ブログに写真と共にアップしました。iPhoneスタンドは四角い支持体の上にiPhoneを挿す穴があって、本体に共鳴させるための穴があるという一般的な構造が共通で、そこにオリジナリティは無いという安易な考えでした。真似をして個人的興味で作ったものなら、個人のところで止めて、インターネットという場所で公開するべきではありませんでした。デザインした方と、それを作成した方への、敬意と配慮に、あまりにも欠けるエントリーでした。改めてお詫びします。本当にごめんなさい。(エントリーはすでに削除しました)
軟石のスピーカーは、1台6696円(税込み)だそうです。欲しいと思った方は軟石や(090・9425・0573)さんへ問い合わせてみてください。2月からはインターネットショップも開設されるようですよ。音量が確実にアップして、みんな一で緒に聴くときには、スタンドに挿すのと挿さないのでは全然違うのです。電源不要なのに。
改めて、オリジナルデザインで伊達冠石で作ってみました。きっかけは「軟石や」さんです。大事な事なのでもう一度言っておきます!(「軟石や」さんのFacebookページはこちら)
軟石やさんの製品にインスパイアされて真似して作った伊達冠石のiPhone スピーカースタンド。iPhoneが当たるところは側面は厚いフェルトで、底の石に当たるところは、石をていねいに磨いてあります。
挿した時の角度はこんな感じです。
ちょっとわかりにくいけど、挿した時と抜いた時の音の違いはこちらの動画で。
iPhone5だとこんな感じ。どのiPhoneでも使えるように作りました。
僕のiPhone5のケースは自分で白御影石の写真を撮ってデザインしたものです。白御影石を伊達冠石に挿してるってなんか笑える。
以下はこの伊達冠石のiPhoneのスピーカースタンドを作成する工程です。
興味のある方は続きをご覧ください。
伊達冠石の調度良いサイズの端材があったので3つに切り分ける。
真ん中の石を使います。
必要なサイズの四角形に加工したらスピーカーにあたる開口部を作るためにコアドリルで穴を開けていく。
6本開けました。日没まじかで写真がブレてますが。
こんな感じ。
石ノミで余分なところを取り除いていきます。
穴の壁は砥石で仕上げました。スタンドの上部にはiPhoneを挿す細長い長方形の穴と、iPhoneの下部にあるスピーカの音を開口部に通すための穴を6つ、ドリルで開ける作業をすでにしてあります。
底面と前面の泥様部分以外の4面を鏡面仕上げまで磨き上げます。
iPhoneの底部にあるスピーカからの音を石の共鳴部に通すための大小6つの穴が光と影で見えてます。
挿す部分と大小6つの穴はこんな感じ。iPhone5からiPhone6、iPhone 6 Plusまでカバーできるように、穴加工はこうしました。iPhoneを支える底の部分を、ほとんど穴にして、しかもその厚さは約2mmです。
iPhoneが当たる部分に厚手のフェルトを貼っていきます。長さをピッタリと合わせて、
4面貼って完成!