タイマグラばあちゃん

090411
 1ヶ月前に隣町の友達夫婦と鍋パーティーをやった時にもらったドキュメンタリー映画の上映会のチラシがどうも気になり夕方「タイマグラばあちゃん」の上映会に齋理屋敷まで出かける。
090411
 ビデオをプロジェクターで小さなスクリーンに映す上映会だったけど行って良かった。とても良い時間を過ごさせてもらった。それほど大きくない町で朝昼晩の3回の上映会だったのにどの会も盛況だったようだ。映画館ではなくて江戸時代から昭和にかけての豪商の屋敷に人が集まり畳でみんなで見る、というのもこの映画には合っているように思えた。チラシをくれたかたくり農園のおくさんもいて毎年恒例になっている4人と2匹のお花見の今年の日程を相談したりしているうちに上映が始まる。
090411
 上映後、監督の澄川嘉彦さんと、タイマグラばあちゃんの隣に越してきた出演者の奥畑充幸さんの話も聞くことが出来た。
 映画は早池峰山の麓、タイマグラという開拓地で生きてきた夫婦の日々を淡々と追ったもの。ここに住むのは隣人が越してくるまでずっとこの夫婦だけで電気が通ったのも昭和が終わる時だったという。日々、畑に出て冬にはジャガイモを干して乾かし豆腐を作り、大量の味噌を作る。何のために生きるか?なんて問うている前に仕事が待っている日々。自分探しなんてしている余裕はここにはないけれどとても充実しているように見える。実際、このおばあは働きずめなのに「好きな時に食って好きな時に寝て好きな時に飲んで、、、極楽だぁ」とつぶやく。
 僕は田舎暮らしをしたくて田舎暮らしをしているわけではないので、都会も田舎もどっちも好き。だから同じような生き方は出来ないけどこのおばあちゃんの生き方にもらえるものは少なくなかった。まずは辛い仕事のさなかでも笑顔で生きていけるようになりたい。
 椎名さんを始め上映世話人会の方、ご苦労様でした。