初めての金継ぎ その後

先日、ワークショップに参加して念願だった金継ぎを習った。
その時に修復した、とても気に入っているえみし窯の片口。あれから3日経ったのでいよいよ余分な金粉を洗って水漏れテスト。もれなかったら今宵、久しぶりに酒器として使える。胸が高鳴る。

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金粉(今回は真鍮の粉)を洗い落とす前に撮った写真。

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洗面所で器に一気に水を流す。

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漆につかなかった部分の金粉はただ陶器にまとわりついていただけだから、どんどん水に溶けて金色の水を入れているよう。

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金色の水があふれた。

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初めての金継ぎにしては、なんか良い風情ではないか、と自画自賛。(自分へのハードル低いモノツクリさいてー)

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夕方まで置いておいて水が漏れないか試そうと思ったら、見てわかるくらいに、すぐ水が染みてきた。んー残念、今宵、酒器として復活するのはおあずけだ。

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先生に習って継いだ箇所はうまく修復できていた。目に見えないヒビが割れに続いていた。気が付かなかった。一度接着した破片をまた割るときに煮たり力を入れて外した時に入ってしまった可能性もある。陶磁器だったら細くて細かなヒビも見えるけど、焼き締めの陶肌から目だけで見つけるのは無理。クリックで写真拡大出来るようにしたけど右の写真に描いたヒビを左から見つけるのは至難。

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内側からだと、なんとか見える。でも残念ではない。石巻の陶芸家、無盡窯の遠藤寿哉先生に習った部分からは漏れていない。漆を買って修復する楽しみが待っている。手をかけてこの器が酒器に返り咲いたら喜びも酒の味も何倍にもなるだろう。

負け惜しみじゃないよ。