最初の鑑賞者

天気予報では今日までが温かな日。明日からまた雪、らしい。

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なんて幸せを感じるハードルの低い生き方なんだろう。朝から氷が融けているだけで、幸せ。朝一番から石磨きの仕事できる。

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時間がもったいないってカミさんに言ったら弁当作って昼に持ってきてくれた。そういう時は、石彫り号の1BOXのフルフラットの荷室で荷物のケースをテーブルにふたりで食べるのだけど、今日は雪かき道具が何本も、スコップ、竹箒、水道が無い仕事場に水を運ぶポリ缶が4つ。人の座る余裕が無いので運転席と助手席で。すまぬ。。。

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「アート&クラフトフェア」に向けて、今日も伊達冠石の一輪挿しを磨いた。右の作品はエッジのラインを揃えるのが何気に大変で、神経使いながら磨きに2日かかったけど、出来てみたらあんまり気に入らない。左の一輪挿しは作った後、全部側面を割って「割肌仕上げ」にした後、エッジを少し削ってそこだけ細い帯状にツヤ磨きにしたもの。磨きは楽だったけど右の作品より全然気に入った。自分で作っても目で見るまでわからない。だからどんな作家も実際に作品を作る。頭の中だけで判断できないから大作の前には膨大なエスキースを作る。

作り手はその作品の最初の鑑賞者だ。完成した直後に、制作の苦労を一切勘定に入れない鑑賞者にならないといけない。磨きだけで2日かかった作品と1時間で磨き終わった作品で、1時間の方が断然良い。苦労と作品の善し悪しは全く関係無いからね。っていうか大体、苦労した方が駄目。

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定番の伊達冠石のストーンプレートも。この小さな3つの凹をツヤ磨きするのも大変だった。この磨きが正解だったか良くなかったかは、今はちょっと判断できない。

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記録的な寒波で、みるみるうちに周りのモノが凍っていく現場も辛すぎてなんか面白かったけど、その後の温かい日はありがたかった。

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明日は用事で仙台に。帰りは雪に降られるかな。去年の仙台行きみたいに事故らないようにしないと、

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仕事場は連日、午後どんどん凍り始めていたのに、今日は撤収時もどろどろ。

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おでん(とご飯)の夕食。