明後日から、蔵王にあるギャラリー、ミュゼ マエナカで寺岸さんの写真展。仙台のニコンプラザでの個展「SAREE OF PINK!!」から3年。その時も壁面を埋める圧倒的な数の写真に驚かされたけど今回は4,000枚に上る人物写真をメインに展示するという。はっきり言って正気の沙汰ではない!僕も仙台での個展では石彫以外に写真を30〜40枚くらい展示するけどその100倍って!!4,000枚て。(ちなみに用意した写真は5,200枚だって!) ヘルプがなければ到底終わらないだろう。カミさんとその展示を手伝うことした。石彫写真を撮ってもらったり(その舞台裏w)、昨年の僕のミュゼ マエナカでの個展の際には搬入展示のドキュメントと作品の写真を撮ってくれた。僕も寺岸さんが次に個展をする時にはお返しに搬入展示のドキュメント写真撮ると決めていた。。
寺岸さん、登場!
搬入展示は昨日から始まっている。
昨日もミュゼ マエナカのスタッフ以外に女性3人がヘルプで作業されてたそうです。
ものすごい量の両面テープの屑から大変だったことが忍ばれます・笑 お疲れさまでした。
でもまだまだまだまだまだまだ、これだけの量が残っています。
窓に貼られた写真の隙間から朝の光がこぼれてとても美しい。
久しぶりにララに会えてごきげんなカミさん。
ミュゼ マエナカのオーナーの邦哉さんと寺岸さん。
居間のテーブルでお茶をいただきながら打ち合わせ。僕はこの時、まだ写真が貼られていない広い広い壁面と写真の枚数を見て、これは大変なことになったぞと覚悟していた。
とにかく貼っていくしかありません。
口じゃなくて手を動かすことが大事です。
友達のあやこさんも手伝いに来てくれて早速貼ってます。脚立に乗って作業しているのはギャラリーのスタッフ、あかりさん。(あかりさん自身も僕も大好きなテンペラ画の作家です)
仕事が忙しくて搬入初日の昨日は東京からそのまま搬入で54時間の徹夜だったって。
さすがに昨晩はぐっすり寝たというので机に乗ってがんがん貼ってます。
居間の大テーブルでみんなでランチをいただいた。枝豆ご飯のおにぎりの香って美味しいこと!ザラメのかかったトマトとかレバーとか微妙な味と香辛料。本格的な味わいで本当に美味しかった。みんなで同じテーブルを囲んで食べる幸せ。「俺、まともな昼飯食べたの何年ぶりだ?」と寺岸さん。おいおい!
寺岸さんにタバコもらって一服(ではなくて結局何本もいただいた・笑)うまー。
さて食後すぐに作業再開。でも、このままでは絶対に終わらない。無理!で寺岸さんと僕が両面テープを貼って、女性陣にそこに写真をどんどん貼ってもらうことにする。
高所の写真はテープを貼り終わったら僕が脚立に乗って貼る。カミさんが慣れない一眼レフで写真撮ってくれてた。
ずっとふたりで両面テープを貼り続けていたらどんどん息が合ってきた。水平に両面テープを貼って欲しい方がいましたら僕らふたりにご用命ください。かなり短時間で美しい仕上がりに貼りますよ・笑
だけど貼っても貼ってもゴールが見えないのに、寺岸さんが「外の壁にも貼る!」と言い出した時には(終わったな)と正直思った。
だけどねぇ、これは今回の個展の大きな見どころのひとつになったことは間違いないです。ギャラリー入って正面の大ガラスから見るこの光景は圧巻です。
この作業でくたくたになったけど、この作業が今回の個展のレベルを大きくアップしたのを実感できたから疲れが報われる。
やってよかった、と思えることはどんなに辛くても喜びに変わるのが人間の良いところだよね。
なんてブログ書きながら感傷にふけってますが、そんな暇は「現場」ではありませんでしたよ。まだまだまだ貼るべき写真は残っていた。ギャラリー、オーナーの万里子さんだって貼ってます。
スタッフのあかりさんももくもくと作業していました。
カミさんも。
少しゴールが見えてきて3時のお茶。
ランチやティータイムのお喋りが楽しかったな。
なんとか予定していた壁面の全てに写真を貼り終わりました。
貼りきれなかった写真(も会場ではちゃんと見られます)。
外からギャラリーの大ガラスを眺めると全面に写真が貼られていて、まるで障子のよう。なんだか現代的なコンクリート打ちっぱなしの建築が庭園を前にしたお寺のような風情になって面白い。
個展期間中、雨の天気予報もあるけど最後まで展示がもちますように。だけど屋外に写真を展示するなんて発想が出てくるところが寺岸さんだ。しかも屋内の壁にすら写真を貼り終えられるかわからない状況で。常識の枠の無さがすごいね!(これ、褒め言葉ですから。念の為w)
入り口に3年前の個展でも貼られていた大写真を(また屋外に)2枚貼ることに決めた寺岸さん。
これで無事、全ての展示を終えることができました。
寺岸さんとオーナーの邦哉さん。
あやこさんも改めて圧倒的な写真を見て感慨にふけってる。いや、まじで疲れたけど楽しかったね。
貼りきれなかった写真の束。
居間でゆっくりと眺められます。ご心配なく。
写真を貼り終わった3人でセルフィー。
作業を終えてほっと一息。お茶飲みながらお互いの労をねぎらってまたお喋り。寺岸さんの写真談義が止まらない。
今日の展示を叱咤激励し続けたミュゼ マエナカの前仲ご夫妻。お疲れさまでした。展示作業だけじゃなくお茶とランチまでありがとうございました。
これはいわゆる写真を見る、というような展覧会ではありません。写真空間を「体験」するものになっています。そして入り口すぐのこの大ガラスの向こうに見える
外壁にまで貼られた写真が作る空気感はその場で体感しないと味わうことは無理でしょう。
玄関で集合写真撮ろうという寺岸さんの提案でみんな玄関に。
最後にみんなで玄関に集まって記念写真を撮りました。(Photo by 寺岸 宏一)※クリックで拡大
夜、仕事があったカミさんは夕方一足先に出て一緒に写ることはできなかったのが残念。昨日作業されたみなさんも。
僕の写真も何枚か見つけました。これは去年の11月にミュゼマエナカで個展をした時に撮ってもらったものだ。
カミさんも。
ふたり一緒の写真も。
みなさんもご自分の写真を見つけに、そして味わったことのない「写真体験」にお越しください。
以下に、Teragishi photo Studio®からの個展情報を貼っておきます!
写真展『next THE SAREE OF PINK!! 2019“』DM出来上がりました。令和元年9月21日(土)から、蔵王の裾野 ミュゼ・マエナカで三年ぶりの個展を開きます!
2016年の冬、仙台アエル ニコンプラザで行った個展から約三年。この三年で20万カットを超える写真を撮影してきました。今回は前回の個展以上に内容の濃い展示を計画しています。個展開催に向け、着々と準備をしています。2019 令和元年9月21日(土)〜から、蔵王 ミュゼ・マエナカでみなさまにお会いできるのを楽しみにしています。是非、お越しください!
会期:2019 令和元年9月21日(土)〜27日(金)
『next THE SAREE OF PINK!! 2019“』
詳しくは〜
http://teragishi.com/tag/the-saree-of-pink/会場:ミュゼ・マエナカ
http://www.musee-maenaka.com
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉小妻坂51-213
tel.0224-34-44552019″ Thank you for your viewing ! We look forward to shooting you! Teragishi photo Studio® photo by K.Teragishi®
この後に及んで、やっとThe SAREE OF PINK!!の記録の整理をしていました。
整理中に山中さんのレポートを読み返し大笑いしてしまいました。
山中さん、本当にありがとうございました。
(良い意味で)破天荒な展覧会でとても刺激を受けました!!