曽祖父の山形のお墓

カミさんと僕の最後の夏休み。

月山の八合目まで車を走らせて

天空の楽園と称される「月山弥陀ヶ原」へ。

ここから月山山頂までは本気出さないと登れないけど

この自然散策道は高低差も少なく1時間ほどで周遊できる。

雄大な空と眼下に広がる

街並みを見ながらふたりで歩いた。

途中の月山中乃宮 御田原神社には

狛犬ならぬ狛兎がいた・笑


下界を背に記念撮影。

昨日のランチは鶴岡の安兵衛寿しで。

以前、カミさんの親父さんが大好きだった藤沢周平の記念館に行く時に

まだ生きていたカミさんの両親と4人で来て、

そのコスパと美味しさに驚いて再訪したいと思っていた

鶴岡のお寿司屋さん。

今日は色々な料理を

少しずつ楽しめる

「花御膳」ランチ。

これで1.300円て。

デザートまで美味しかった。ごちそうさまでした。

以前に一度エントリーした事があるけど僕の曽祖父「川村 兼吉」の話。その続き。

山形県の江戸時代から染物屋が多かった鶴岡の染物屋の三男に生まれ、後に分業。藍染の将来に限界を感じ、京都で友禅染の調査をし京染の職人を連れ帰り京染を鶴岡に導入すると共に、若い職人を京都に派遣してその修行に当たらせた。昭和初期には最盛期をむかえ、その頃は加賀友禅を凌駕し、鶴岡は東北の京都と言われるまでになった。川村の名は本場京都にまでも響いていたと言われる。昭和14年7月10日没。”
(「鶴岡百年の人物」(上)斉藤正一著 より抜粋、引用、編集)

石を彫るために大学時代の友人を頼りに縁もゆかりも無い東北に東京からやってきた、と思っていた。だけど兼吉さんという祖先が鶴岡で精力的に生きていた、と知った時は驚いた。自分が東北に縁があった事に。それに初めて鶴岡を訪れた時に街のたたずまいがとても気に入って何度も再訪していた。今では兼吉さんにいただいた縁だと思っている。

その後も大好きになった鶴岡には時々出かけて兼吉さんの事も少しずつ調べていたのだけど鶴岡の太春院にお墓があると知ったので、お寺へ。実はランチを食べた安兵衛寿しから歩いてすぐ。

カミさんと出かけて川村の名を探しながらたくさんのお墓を探した。4つくらいそれらしいものが見つかったけど確証が得られず、失礼だけど住職のお宅のベルを鳴らして教えをこうた。突然の迷惑な来客に丁寧に応じていただいて名前と染め物のキーワードでお墓を特定していただいた。

正面の文字は「川村」ではなくて「先祖累代之霊」お墓の側面を見て心臓がキュッとなった。

そこには「昭和九年五月建之 川村兼吉」とあった!これは教えていただかなければ特定するのはとても無理だ。そこに「川村兼吉」の文字を見つけてひいひいお爺ちゃんだ!!って思わず手を合わせた。

僕が石で彫刻を作っていて、特に野外に大きな彫刻を設置している事について一番多く言われてきた事は「死んだ後も作品が残って良いですね」だ。でも自分には死んだ後のことは全く眼中になかった。もう死んでるんだからどうでも良い。それより生きている間に作品をきっかけに誰かと、できれば同年代と手を結ぶ事が出来たらそれはとても幸せな事、と思っていた。同様の理由で自分はお墓を建てる、という事に全く想いが無かった。自分が死んでしまった後の世界の事を考える、という事がイメージ出来ない。

だけど今回「お墓」があった事で曽祖父の兼吉さんに手を合わせる事が出来た。それは何か今まで感じたことのない心の体験だった。
余談だけど鶴岡が好きになり山形は美味しいものもいっぱいで鶴岡にお気に入りの寿司屋さん、安兵衛とその道路を挟んだところにある和食の食事処、蔵屋敷LUNAから歩いてすぐのところにこのお墓があったのもなんだか偶然とは思えないなぁ・笑

壮銀タクト鶴岡で開催されていた麺フェス会場で

カフェアークス(CafeArx)さんの

ふわふわの美味しいかき氷。

カミさんは同時開催のアートフェアで手作りのイヤリングも買っていた。出店者の数とレベルとバラエティがすごい。

それにしても壮銀タクト鶴岡ってすごい建物だ。建築中のコンパネで型枠を作ってるところも見られたんだけど何ができるんだろう、と思った。めでたく5周年を迎えたみたいでおめでとうございます。山形の文化レベルの底深さを思い知るな。

道路挟んだところの

タブノキ。

鶴岡駅から車で20分ほどの湯野浜海岸へ。

カミさんと日本海に落ちる夕日を見に来た。

1時間眺めていた

湯野浜海岸に落ちる夕日。

うっとり。

静かにスチールパンを叩く

お兄さんがいて

素敵な音楽と

波の音を聴きながら

変化する空の色を眺めていました。

仙台は車で行く町だから美味しそうな店があっても酒が飲めなくて悲しい。昨晩は鶴岡に泊まったので駅前の居酒屋でビール飲めたよ・幸

しかも500円払えば2時間スーパードライを飲み放題て。なんか間違って無いですかw

店内満員。回しているのがほとんどお姉さん(というにはもう少しお年を召していた方)ひとりで注文が届くのが少し遅れ気味。そしたら注文した一杯の他に冷えたジョッキ2杯一緒に持ってきてくれたよ。「遅れ気味になってるんでどーぞ、どーぞ 」ってなんてホスピタリティ!

さらにカミさんが最初に頼んだ柚子蜂蜜サワーが飲み終わった頃に

機械トラブルで再度注文された扱いになって運ばれてきたので、

もう飲みましたよって言ったら、捨ててしまうだけなんでどうぞ飲んでくださいって。

鳥軟骨の唐揚げ。

満員の店内をほとんどひとりで回しているのに細かな気配りたくさんで会計の時に思わず「接客すごすぎですよー」って言ったら「至らないところたくさんですみませんでした」って。マイナスをプラスにする人だ。

近くに美味しく飲めるお店はいくつもあるけど鶴岡に来たらきっとまたここに来るだろうな、このお姐さんがいると思うと。

何度も泊まってるので我が家のような気持ちのホテルに歩いて帰る、