放射能汚染マップ作成

池田さんに、ホットスポットファインダーを借りた。

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大容量シンチレータと半導体型光検出器を組み合わせた超高感度γ線検出器。応答速度が速くリアルタイムで空間線量がわかるだけではなくて、なんとGPSと連動して放射線量率マップが作成できてしまう。僕らも放射能汚染マップ作るために測定したことがあるけれど、1ヶ所を10回以上測定して一番高い上と下を省いて平均値を出して、それを何箇所も、何十箇所も測定して、地図に場所を記録して、、、想像を絶する大変な作業。それが反応速度の早さとGPSの連動で、ただ持って歩けばアプリが地図に線量をポイントしてくれてマップの完成。

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これは我が家のホットスポット。放射能の雨や、屋根に降った放射能が雨で落ちた屋根の下。原発事故から4年近くたってもこの数字。原発事故が起きてから、それまでの法律の基準が急に0.23マイクロシーベルトまでOKになったね。

地上約10cmで測定して、自宅は家の庭が0.15〜0.2マイクロシーベルト。ホットスポットが0.35マイクロシーベルト。

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原発事故の年から毎年夏に仕事場での測定も続けている。去年は夏に個展で忙しくできなかったので今日、ホットスポットファインダーを使ってマップを作る。

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大体0.2マイクロシーベルトくらいだった。(高いな・泣)仕事場での滞在時間が一番長いテント下は、原発事故前からテントがあって放射能はテントで受けたせいか0.1マイクロシーベルトくらいだ。

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しばらくテント下に置いて平均値を出したら0.1マイクロシーベルトを切った。

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仕事場のマップ。Google Earthアプリ上にレイヤーとして書き出されるので、どんどん拡大したり俯瞰したりできるすごいマップになる。放射線量がポイントして表示される数は見やすいように拡大率で自動的に変わる。拡大すればポイントした数値はさらに増えて表示される。すごく良く出来ている。初めてこのマップを見てぐりぐり回したり表示を拡大したり縮小されるのを見る人は、全員「すごーい!」と思わず口にする。それほど良く出来てます。これが放射能漏れの事故直後にあったなら。

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持って歩くだけじゃなくて車に積んで走れば広域な地図も出来あがります。これが一台あればお母さんが子どもと一緒に学校まで歩けば通学路の放射能汚染マップが出来上がる。そしてホットスポットを簡単に見つけられる。持って歩くだけだから春夏秋冬と測れば四季の動きもつかめる。子どもの健康を守ろうという意識があるなら自治体で導入するべき測定器だと思う

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膨大な時間と手間と労力が必要だった「放射線量率マップ」の作成の労力が驚くほど軽減するだけでなく、正確に測定できるため、多くの地域、測定所で取り入れられているのに、放射能汚染のある宮城県内にはまだ一台も無いそうです。

放射能は無いって知事が言い切った県だからな。

まだここでは告知ができないのですが池田さんが募金を募って宮城県初の導入を目指しています。えらいなぁ。チラシはもう出来ていて我家にもありますからね。

【2015/01/11:追記】
角田市民放射能測定室サイトからチラシをダウンロードできるようになりました。「赤いつぶつぶの絵」の柚木ミサトさんの作成です。素晴らしい。