TPPのこと

111027
 今日もダッチオーブンで7合お米を炊いた。
 お百姓さんに話を聞いても新聞を読んでもニュースを見てもネットを見てもなかなかTPPのことがよくわからなかったのだ。この動画でやっと整理できた気がする。

 いつも見に行ってるブログからもふたつ。
内田樹氏のブログから

基幹的な食料を「外国から買って済ませる」というのはリスクの高い選択である。
アメリカの農産物が自由貿易で入ってくれば、日本の農業は壊滅する。
「生産性を上げる努力をしてこなかったんだから、当然の報いだ」とうそぶくエコノミストは、もし気象変動でカリフォルニア米が凶作になって、金を出しても食料が輸入できないという状況になったときにはどうするつもりなのであろう。同じロジックで「そういうリスクをヘッジする努力をしてこなかったのだから、当然の報いだ」と言うつもりであろうか。
きっと、そう言うだろう。そう言わなければ、話の筋目が通らない。
でも、こういうことを言う人間はだいたい日本が食料危機になったときには、さっさとカナダとかオーストラリアとかに逃げ出して、ピザやパスタなんかたっぷり食ってるのである。

 そうそう、エコノミストって。日本でそれなりに影響力のある経済評論家は人の命より経済を回せと言っているようにしかみえない。人が死んだら経済どころでは無いのに、僕の頭ではもう理解できない。池田信夫氏の「モンゴルなど途上国に核のゴミを「輸出」すること で 核のゴミ問題は解決できる 」とする考えに反対のツイートをしたら秒殺でブロックされた・笑 そしてやっぱり経済評論家や、池田信夫氏が賛成反対のどちらに立っているかは言うまでもない。
 内橋克人氏だけは人の営みとして経済を考える経済評論家だと尊敬しているけど。
さらに内田氏は続ける

TPPについて私が申し上げたいことはわりと簡単である。
「生産性の低い産業セクターは淘汰されて当然」とか「選択と集中」とか「国際競争力のある分野が牽引し」とか「結果的に雇用が創出され」とか「内向きだからダメなんだ」とか言っている人間は信用しない方がいい、ということである。
そういうことを言うやつらが、日本経済が崩壊するときにはまっさきに逃げ出すからである。

かわうそ亭さんのブログの記事も参考になった。(2ヶ月遅れでやっと理解が少し追いついた。2ヶ月前も読んだけどやっと今共感できるところまでこれた)こんな事も書かれていた。

TPPの事を読売新聞の9月6日付の社説は、タイトルからしてすごいよ。
「TPP 交渉のテーブルに早く着け――通商政策の出遅れを挽回するために、日本に残された時間は少ない」

 
 読売新聞が国家の一大事について論評した時はそれと逆を選択した方が良いと言うのが僕の暴論だ。原発を日本に導入した張本人の一人でもある正力松太郎を社主と仰いでいる読売新聞のやってきた事が現実に今この国をこんなことにしているのだし。この「脅し」の社説には賛同すべきではないだろう。
 「読売新聞」と「脅し」のキーワードで昔の事を思い出した。
中学2年の時にひとりで留守番をしていたら家に勧誘がやって来て「お宅、何新聞?」「朝日新聞です」「あ、朝日新聞の営業所が近くに移転したからこれからはこっちでお願い」と何か勢いに負けて三文判を押させられたら実は読売新聞の購読契約書だった事がある。中学2年にもなってこんなにのせられてはんこを押してしまうくらい、昔から馬鹿だったのだけど、それ以来一切、読売新聞を信用していない。読売新聞の購読者数が世界一になったというニュースに接した時も「汚い手を使って読みたくない人にまで購読させたんだろう」と思っただけだ。
 ちなみに騙されてはんこをついた契約書はドキドキしながら泣くような思いで読売の営業所に出向き「中学生はもう大人なんだからきちんと判断しろよ、本当は1回契約したら破棄できないんだぞ」と一方的に脅されながらも、はんこをついてしまった契約書を返してもらってきた。
 ずいぶん話がずれた。TPPに参加するというのはアメリカのポチ(属国)であることの再確認でありメリットは日本よりアメリカにある。それでもアメリカに好かれたいので揉み手をしてすりすり擦り寄っている、というのが僕の現状認識。僕の理解だとTPPに参加すると条件の悪い山間地でもお米を作ることで景観や自然を守っている小規模な農家を潰すことになる。企業が参入したって採算の合わないところでお米は作らないだろう。そんな農家の方々が作るお米を含めて、おいしい日本のお米をこれからも食べたいのでTPPに反対します。
※以下にもうふたつほど参考動画を掲載




 村井宮城県知事が地元の漁師の猛反対を押し切ってでも進めようとしている水産業復興特区構想が導入されたら同じような意味で地元の漁師が潰され浜が荒れるだろう。大企業は採算の合わない浜は簡単に捨てるだろう。浜の漁師は地元の浜を見捨てないだろう。
※ただし中野剛志氏の原発に対する意見には全く賛成できない。