毎年恒例、年末にその年の超個人的重大ニュースを振り返って記録するエントリー。
今年はコロナで始まりコロナで終わった。そしてまだ自体は収束していない。まさかこんなことになるとは誰が想像しただろう。しかも世界中で。大震災、原発事故、大水害、そしてコロナ。なんて時代に生きてるんだろう。それほど人生の残り時間が多く無いから死ぬまでコロナで変わった世界を生きていかなくてはいけないだろう。だったらこれからも楽しいことを数えて生きていこう。
◆コロナで展覧会も多くが中止になった。大河原の一目千本桜などイベントの多くも中止に。そんな中、感染が大きく拡大する時期がずれていたため、ふたつのグループ展「アートスペース 無可有の郷 ”15周年記念 ゆかりの作家展”」と「えべつ脱原発芸術祭2020」と個展は全て開催することが出来たことに感謝。コロナの折、個展は開催してもそれほど多くの方の来場は望めないと思っていたけど予想を超える方々に、また東京などからも足を運んでいただきました。改めてお礼を。透明樹脂と石を組み合わせた作品に挑戦。好評を博したのは嬉しかった。インスピレーションを与えてくれる天草木目石を送ってきてくださる浦田石材彫刻店の浦田さんに感謝!仙台の素敵なシェアハウスの表札も伊達冠石で作らせていただきました。
山中 環 彫刻展→搬入/初日/2日目/3日目/4日目/5日目/6日目/最終日
◆京都での修繕を終えた高蔵寺の御本尊の阿弥陀如来坐像を閲覧する事ができた。
◆今年も氷で遊んだ。石彫り前に氷彫り。字も彫ったり。アフロヘアにしたり。氷の王冠を作って頭に乗せたり。車の轍で雪にふたつのハートも描いてますよ。
◆作るのと同じくらい作品を見るのが好き。だけど今年はコロナで例年に比べて見ることが出来た展覧会は限られた。そんな中、青木野枝の個展はとても印象に残った。スギサキマサノリくんの彫刻小品展や岡田純子さんの個展が今年特に心に残った。そして作風は全然違うけど下斗米あかりさんの個展としょうじこずえ展も印象的だった。
◆◆◆“SANTA FE” 月に1,2度行くのを楽しみにしていたレストラン。だけど東日本大震災の津波で海沿いのそのお店は流されてしまった。ギリギリのところで命だけは助かったおふたりが紆余曲折を経て今は真鶴でスウィーツのお店をやっている。”SWEETS STORY” やっと行く事が出来た。今年特に嬉しかった事のひとつ。
◆◆東京の両親とは今年の正月に会ったきり。夏休みも会えなかった。いつも実家で迎えていた正月を宮城で迎える事に。だから時々ネットで会って乾杯した。コロナでオンラインのミーティングは一般的なものになった。個人レベルで。思いがけずオンラインで誕生日を祝ってもらえたのはとても嬉しかった。個展に家族で来てくれた教え子に送った鍋を家族で食べてるところもオンラインで繋いでくれてとても幸せな気持ちに。
◆◆コロナで外食やおでかけがあまり出来ないので今年は家で料理をする機会が増えた。定番の料理に加え今まで作れなかったような凝ったものもたくさん作った。友人ののりかさんが作っているところをネットで公開していたのを見て作ったブジアーテというパスタを覚えたのは今年の大収穫!今年の料理から以下にいくつか。
・強力粉でタリアテッレの手打ちして、ミニトマトとエリンギのタリアテッレ
・ブロッコリーのソースを添えたペペロンチーノ
・手打ちのタリアテッレでマッシュルームと舞茸のパスタ
・小さな新玉ねぎのスープとリゾット
・手打ちタリアテッレのアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ ブロッコリーソース添え
・舞茸の手打ちうどん、瞬間蒸し野菜
・小さな新じゃがいもの丸揚げ
・トラパネーゼソースのブジアーテ
・手打ちパスタのジェノベーゼ
・眞由美さんに一箱もらった徳島のすだちですだちそうめん
・自家製きゅうりのキューちゃん
・夏の定番ガスパチョ
・畑の野菜でラタトゥイユ
・幼なじみがくれた練り胡麻で担々麺
・いただいた栗で栗ご飯
・アクアパッツァ
・麺を素揚げする驚きのパスタ世界チャンピオンのパスタ
僕だけじゃなくてコロナで在宅勤務の人が増えて料理にハマった人が多かったみたい。そうそう我が家の食材は庭の畑の野菜だけじゃなくて近所の方々にたくさん、たくさんいただいている。改めて感謝。美味しい食材や調味料を送ってくれた幼馴染の眞由美さん、しかもに2度も!改めてありがとう!
ツヴィリングの包丁買って食材切るのさらに楽しくなった。スパスパ。(このエントリー見てツヴィリングの包丁買った人が数名います・笑)
また在宅勤務で家にいる時間が多くてぬか漬けにハマった人も多くてインスタグラムで思いがけないものを漬ける情報をシェアしあって、僕もこれまで漬けた事のないものをずいぶんぬか漬けにした。そうやって我が家の定番になったものもいくつも。ゆで卵のぬか漬けとか小さなズッキーニはとても美味しい。保存食や漬物も今年は本当によく作った。例えばニンニクパン粉、生姜の甘酢漬け、ソフリット、自家製柚子胡椒とゆずポン酢、紫蘇の実の醤油漬け、紫蘇の実の塩漬け、ぶどうのジャム、コキアからとんぶり!大根葉のふりかけとゆかり、なめたけ、風味漬け用の柚子皮、白菜漬けと大根漬けとラーパーツァイはすでにもう何度も仕込んでる。
◆スパイスから作るスパイスカレーにハマった。ムルギ(鶏肉)カレーやキーマカレー、何度も作った。美味しい。
◆畑も例年通り一生懸命やって野菜を育てた。食べた後の種からすだちやアボガドを発芽させて育て始めた。いただいて枇杷の若木を植えたり、月桂樹の鉢植えも。自家採種も心がけて食べずに種取り用にも育ててたくさん来年用の種もとった。特に初めてズッキーニが大きく育った。一株だけだったので朝せっせと人工授粉して花も何度かフリットにした。今まで食べられないから見向きもしなかった花も愛でて育てるようになった。年取ったのかな。音楽教室の大窓に緑のカーテンにも挑戦したけどは結局、初期のきゅうりの葉だけ少し日陰になったけど枯れたら悲惨。メインのゴーヤは全く育たなかった。今年は畑のミントでモヒートを良く飲んだ夏だった。
◆友達にもらって石を吊ってる仕事場のユニック車のパンク。
◆20年近くになる給湯器が壊れた!と思ったけど何とか自力でリカバリー。着火しなくなったガスコンロも自力で修理。仕事場で使ってるワンバーナーのガソリン漏れも修理。
◆今年も仕事場近くのセンダンの巨木が満開の花を咲かせているところを見る事ができた。
◆去年の大水害で卵が流されたか水浸しになったか、毎夏、裏山に来るハグロトンボが今年はたった一匹見ただけだった。優雅な姿のハグロトンボの写真を撮るのが毎年の楽しみだったのに。どうかこのままいなくならないで。
◆7月はずっと雨だった。仕事場のテントも水浸しとなり排水路を掘った。8月は一転、殺人的な猛暑。庭の草が枯れる事態に。トンボも尾を垂直に上げる。しかもあまりの猛暑に自室のクーラー壊れた。新しく買いに行くも設置工事は3週間待ちだと!
◆カミさんの主催する山中音楽教室のサマーコンサート(発表会)コロナの感染拡大防止のため今年は全体での発表会をやめ時間割を組んで総入れ替え制の生徒とその家族毎の発表の形式に。家族だけなので演奏後にお父さんお母さんに感想を聞いたり、いつもなら来るのを遠慮してたお爺ちゃんお婆ちゃんも家族だけなら、と孫の発表を見に来れた。その多くの方が孫の演奏を見て涙ぐんでいた。集合写真も撮れないのでピアノの前で家族写真にしたこともとても喜ばれた。
カミさんはかなり早い段階からオンラインレッスンを取り入れていた。緊急事態の時のカミさんの情報収集能力と行動にはいつも驚かされる。対面でのレッスンの再開時には今ではスーパーやコンビニで当たり前になっている透明なエチケットシートも設置した。
◆日帰りで山形の山寺へ。お盆に東京の実家への帰省も自粛しお出かけらしいお出かけはこれくらいだった。蔵王に紅葉狩りを兼ねて数年ぶりに行った御釜はコロナなのにすごい人出だった。山形のまるもん屋さんへのドライブは楽しかったな。仕事場も見せてくれて。。
◆母親がコロナに感染するリスクを避けようと、本人言う所の「死ぬほどの痛みを10日間我慢した」あげく救急の形で入院、治療。完治まで数ヶ月との診断。コロナ禍のため面会禁止。必要なものを届けに行った父親も面会できず。そして今は自宅療養中。一時はどうなるかと思ったよ。まじで心配した。完治までに時間はかかるみたいだけどまずは無事で良かった。早く直接会いたいよ。
◆今年も空ばかり見ていたかも(笑) 赤く焼けたうろこ雲。うろこ雲、オーロラみたいな空、燃えているかのような夕焼け、
◆カミさんのお母さん、ホームへ。
◆コロナでどうなるかと思ったけど今年も”しろまるさんのおとぎよみ”旅公演を見る事ができた。良い意味で肩の力が抜けておふたりらしさでいっぱいの世界に魅了された。
◆◆「みんなのきろく みやぎのきろく」出版。原発事故からもうすぐ10年。国は放射能汚染を無かった事にしようとオリンピックだとか言うし、原発事故当時すぐに宮城県に放射能被害は無いと言った(そのと高線量が各地で測定された)宮城県知事は女川の原子力発電の再稼働に前のめりだし。生きるために必死にやれる事をやった名も無き市民の記録を見てから言って。愛なんだよ。僕はデザインや印刷のアドバイスをと言われ快諾したら、仕事らしい仕事してないのに編集委員の1人として扱っていただいていて嬉しかったし、深刻な内容の冊子の、真剣な編集会議を、笑顔で進める人たちを見ていて、幸せな気持ちになった。しかも表紙のタイトルは僕の手書き、裏表紙は僕の彫刻作品の写真を皆さんの意見で採用していただいた。僕にとってこれはもうギフト。
あの経験を、過去のことにしない、他人事にしない、なかったことにしないために編まれたこの冊子をひとりでも多くの方に手にとっていただきたい。
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これまでのまとめ